ブラスト(爆破)ムービー
『S-94』
第38回モントリオール・フェスティバル・オブ・ニューシネマ(カナダ)正式出品決定!!
http://www.honekoubou.jp

【解説】
『ピノキオ√964』がDVD化され、再び注目を集める奇才・福居ショウジン監督が、前作『the hiding-潜伏-』の劇場公開から一年を経て、早くもその最新作『S-94』を完成させました。
本作は緊迫感あふれるストーリーと、凄まじいまでの描写で、観る者の目を一瞬たりとも離さずに、衝撃の結末に向かって一気に突き進んでいきます。
さらにゴシック・インダストリアル・ユニット「Despair」で活躍するRieuによるサウンドは、映画音楽の枠を超え、映像と真正面からぶつかり合い、火花を散らします。
かつて「インダストリアル・ノイズ・パンク・ムービー」(秋田昌美氏コメント)と評された福居ショウジン監督作品群は、過激な映像描写とサウンドに加え、劇場にPAと巨大スピーカーを持ち込んで、上映自体をライブとして展開させてきました。
本作『S-94』でも、監督自らが操る特殊なエフェクターを駆使した爆音ライブ上映ツアーを決行し、映画の常識をうち破る新たな試みに挑戦します。
新たな時代の幕明けを告げる衝撃のブラスト(爆破)・ムービーが、ついにそのベールを脱ぎます。


美羽(みう)
創木希美 
生きたい女。
どんな困難な状況にも立ち向かう強い意志を持ち、次の世代(子供)を誕生させることに執念を燃やしている。

アイス
立島夕子
死にたい女。
絶望し、自虐行為を繰り返す日々。しかし一人では死ぬ勇気を持たず、美羽を巻き込もうとする。

周馬(しゅうま) 
石川ゆうや
ウイルスに犯されず生き残った抗体の持ち主。人類の希望の鍵を握っている。

新しい人類達
S-94と共生したモノタチ。
2010年、S-94ウイルスによって人類は死滅した。


【物語】
2010年、致死率90%を越える殺人ウイルス「S−94」によって感染爆発が起き、人類は死滅した。

奇跡的に生き残った二人の女、みう美羽とアイスは、地下のシェルターで生活している。TV、ラジオ、インターネット、携帯など通信機器は稼動していない。
外部との接触は唯一、無線機があるだけだが、こちらからの呼びかけに答える者はいない。
自虐行為を繰り返すアイスは、美羽によって阻止される生活を送っている。
死にたいアイスと生きたい美羽は常にぶつかり合う。

一人では死に切れないアイスは美羽を道連れに自殺を試みるが、美羽に激しく抵抗され、拘束されてしまう。
突然、無線機が反応する。周馬と名乗る男の生存者がいたのだ。負傷しているため、救出を求めるメッセージが流れる。ガスマスクと防護服を装着した美羽は指定された場所へバイクを走らせた。
誰もいない街中を疾走するバイク。
周馬はビルの屋上に佇んでいた。
周馬は「S-94」に感染しない抗体を持った新しい人類だったのだ。
美羽は周馬こそが人類存続の希望の鍵なのだと悟った。
三人の共同生活が始まる。
しかし、周馬から感染する為、美羽とアイスはガスマスクを外せない。
それでも、美羽は周馬に惹かれ子供を生むことを望む。不自由な生活に不満を爆発させていたアイスは、錯乱してマスクを剥ぎ取ってしまう。絶体絶命のアイス。
大量の血を吹き上げ、絶命するはずのアイスだったが、不思議にも平静を装っている。アイスも「S-94」に感染しない選ばれし新しい人類だったのだ。
マスクを外せない美羽は孤立していく。それでもフェロモンを剥き出しにして周馬に迫るが、完全に拒絶されてしまう美羽。
逆に周馬とアイスは惹かれ合っていく。すでに美羽の居場所は無かった。
愛し合うアイスと周馬を目撃した美羽は、嫉妬心剥き出しにして二人に戦いを挑んでいく。
凄惨なバトルが繰り広げられる中、三人に未来はあるのか?それとも・・・。

 


『S-94』   (2009/DVCAM/モノクロ/ステレオ/16:9/30min)

<スタッフ>
プロデューサー・・・・・友利栄太郎
監督・脚本・編集・・福居ショウジン
撮影・録音・・・・・・・蔭山周
助監督・・・・・・・・・・加島優一
監督助手・・・・・・・・鈴木修人
制作・・・・・・・・・・・・藤川久美子
制作デスク・・・・・・・・東澤俊秀
美術・・・・・・・・・・・・ホネ工房
衣装・・・・・・・・・・・・甲斐さやか
特殊造形・・・・・・・・椋梨夜
応援・・・・・・・・・・・・中村研太郎
サウンド・・・・・・・・・・Rieu(Despair)
ロケセット協力・・・・・都志美
企画・製作・宣伝・・・ホネ工房




福居ショウジン・プロフィ−ル

19XX年
東京工芸大学画像工学科卒業後、『ゲロリスト』 (8ミリ・10分)、『キャタピラ』(8ミリ・30分)を監督。石井聰互監督作品に演出助手として参加する。
1991年
『Pinocchio√964』(16ミリ・96分)を監督。92年、日本プロフェッショナル大賞・特別賞を受賞し、ロッテルダム国際映画祭に招待上映され、ヨ−ロッパ25ヶ所で上映される。05年12月にアメリカ・カナダでDVDが発売される。
1996年
『ラバ−ズ・ラバ−』(35ミリ・モノクロ・90分)を監督。96年、ロッテルダム国際映画祭に招待上映され、イギリス・アイルランドでビデオ発売。05年12月にアメリカ・カナダで発売される。
1997年
心霊関係のドキュメンタリ−『C-FILES』(VTR・90分)を監督。

以降、脚本、CM・プロモ−ションビデオ・企業PVなど多数。
2003年
映画『GO』(行定勲監督)のメイキング・ビデオを監督。
2004年
ボディ・ペインティングのドキュメンタリ−『変躰ランド』(DV・90分) を監督。
2005年
ホラーDVD『自殺DVD』(DV・70分)を監督。
2006年
ホラーDVD『怨廻』(DV・90分)を監督。
2007年
映像企画・制作・上映集団「ホネ工房」を再結成。
『the hiding-潜伏-』(DV・40分)を監督。
2008年
『the hiding-潜伏-』及び『出れない』(『怨廻』劇場用バージョン)を公開。
AUTO-MODのライブ・ドキュメント『Operetta of the darkness』(現在制作中)。
2009年
最新作『S-94』(DVCAM・30分)を監督。


Rieu (Despair)・プロフィ−ル

東京にて活動を展開するハードコアテクノロジーインダストリアルユニット"Despair"の主宰およびヴォーカル、プログラミング、コンセプトディレクターを務めながらも、DJ、舞踏公演の音源製作、映画のサウンドトラックを手掛けるなど多岐に渡りその活動を展開させる。

インダストリアルミュージックを基盤としながらも、ゴシック、デジタルハードコア、ノイズなど多彩な音楽性を融合させることにより唯一無二のサウンドを叩き出すその孤高のスタイルは国内外でも高く評価され、ドイツの世界最大のゴシック・インダストリアルフェスティバル"Wave Gotik Treffen"へも招致される。
Despair 公式HP
http://www.despair-nation.com/



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