<メッセージ>
僕が中学生だった頃のある日。
アシッド・テクノの名盤と呼ばれるアルバムと、ヒカシューの「夏」を買って、家で聴いていた。
アシッド・テクノの名盤も悪くは無かったけど、「夏」を聴いた時の、あのチャカポコしたリズムボックスの音や、シーケンサーの音に妙にワクワクした。
今思えば、多分あの時から、自分の中で何かが変わった気がする。
次の日から日本のニューウェイブ、テクノ・ポップがさらに聴きたくなってリザード、ハルメンズ、ゲルニカ、有頂天、ムーンライダーズ、P-MODEL、フリクション等、とにかく聴きまくった。
一通り聴いた後、クラフトワーク、DEVO、XTCといった洋楽のニューウェイブも聴くようになり、97年にPOLYSICSを結成した。
「DRIVE TO 2010」は、自分のルーツとなっている素晴らしいバンドが沢山出演している。今の自分がいるのは、この人達のおかげだと言っても過言ではない。
そんなステージに、ようやくPOLYSICSも立てる日が来た。
本当に光栄だし、今から相当気合いが入っている。
この日はどんなライブにしてやろうか。
そうだ!このイベントに出演している、多大な影響を受けた沢山のアーティストへのリスペクトを込めて、いつものハッピーな感じとは違った、POLYSICSのもう一つの「コア」でもある、ソリッドでハードで変態な曲を中心にライブをするのはどうかな。
ウヒャー、こりゃ楽しみだ!!!!
文:ハヤシヒロユキ(POLYSICS)