Drive to 2000企画、主催者からのコメント、ミドコロ紹介など。
10月10日青山オージャスにおいて前夜祭が大変盛り上がって終わりました。特に注目を集めたのは「千葉レーダー」で、うまく説明できないけどスネークマンショウの超ドメスティック路線にトニー谷とかのシリアスさが加わった抱腹絶倒のMC(この説明、例はけっこうはずれている)
サウンドはかなりクオリティの高いテクノおけを駆使。会場の注目を一手に集めました。ヒゲの未亡人・岸野雄一氏も大絶賛でした。「ハイワット・エレクトリック」「デットコピー」もニューウェイブ魂炸裂で、なお本番に余裕を残す演奏ぶり。新進バンドたちがかなりイイ状態にあることを見せつけました。 「ジェリーフィッシュ」(日本)もキャワイイです。MCタイムでは清水さん、岸野さん、賢崇さんとコアトークのプレトーク(1975年までの歴史)をしましたが、早くもスキャンダラスネタが続出し、10月22日ロフト+1が楽しみです。(10月12日)
あっという間に、イベントが目前に迫ってきました。DRIVE TO '80s の20周年という意味合いも持つこのイベントですが、過去を回顧するのでなはく、この20年の流れをふまえて、それがどのように展開して今という時を作っているのかというようなことが、感じられるようなイベントになればと思っています。
イベントまでに『イーター』の7号を完成させようとがんばっていたのですが、どうやら絶望的な状況になってきました。(会場で100冊は売ろうと思っていたのに…。)この号は今回のイベントとリンクしてる部分が多いので、残念です。
ちょっとイベント絡みて紹介させてもらうと、巻頭は、話題の映画『白痴』の公開が迫った手塚眞監督と、『白痴』に画家として参加している恒松正敏君の対談。 29日(金)のオールナイトでは、この手塚監督とおなじく新作『港のロキシー』を完成させたあがた森魚さんを中心としたイベントが行われ、恒松正敏&ヴィジョンズを始めとした両監督にゆかりのミュージシャンのライブがあります。Bフロアーでは手塚、あがた両監督の対談に加え、手塚眞監督のデビュー作『星くず兄弟の伝説』とあがた監督の『オートバイ少女』を上映します。『星くず兄弟の伝説』は近田春夫音楽によるロック・ミュージカルで、高木完と久保田真吾が主演しています。久保田真吾はこの日、81/2以来の仲間である上野耕路と新たに結成した「捏造と贋作」というバンドで出演しますが、スクリーンの上の若き日の姿と見比べてみるのも楽しみです。
インタビューでは29日に新しいユニットBIG PICTURE として出演するPHEWと、31日にこれも新ユニットPRAHA で出演するホッピー神山が、誌面に登場しています。 PHEWは今年に入ってBIG PICTURE という、サンプラーの弾き語りというユニークなスタイルのライブを始め、実に積極的にライブをこなしています。こんなに多くのライブをするのはアーントサリー以来とか。ダウザーやキリヒトのギタリスト竹下圏などのサウンドをサンプラーで再生しながら歌うというスタイルですが、この日は千野秀一さんがライブメンバーとして参加する予定です。
ホッピー神山はただいまアメリカツアー中ですが、今年はミュージシャンとしての活動に力を入れていくとのこと。結成したばかりのPRAHA がどんな演奏を聴かせてくれるか、楽しみです。 そのホッピー神山が今最も力を入れてプロデュースしているのが、同じ31日出演の eX-Girl(エクスガール)です。『イーター』7号の表紙を飾る彼女達、ルックスの華やかさだけでなく、そのハイテンションなサウンドも最高。3度目のアメリカツアーからの帰国直後のライブとなる今回、大いに期待できます。
今回は残念ながら出演できませんでしたが、このページのMP3の計画などに多大なサゼッションをしてくれたP-MODELの平沢進さんのインタビューも次号に載ります。30日のBフロアーでは、その平沢さんの提案になるインターネットの音楽配信を使ったディスクジョーキーを行います。音楽配信に詳しい沖山淳史さんのオペレートで、実際のインターネット上からダウンロードした音楽や、本イベントのその日までのライブの音源などを、MP3 を使ってデモンストレーション。またホッピー神山と加藤賢崇を迎え、インターネットと音楽シーンの今後についてトークを展開する予定です。
この他にも現在制作中の『イーター』に登場する人で、本イベントにも出演する人は多いのですが、おって紹介したいと思います。て、もうあまり日にちもないんですよね。急がなきゃ。 (10月16日)
いよいよあと1週間ほどで、DT2000が始まります。5月に企画が立ち上がってからすでに5ヶ月たちました。バンド数100以上のイヴェントになりましたが、まだまだ出て欲しいバンドが沢山あります。
シーンに数えられるほどしかバンドが無かった'79年当時との違いをまざまざと、感じさせてくれます。このシーンのパースペクティヴが描けたら、と言うのが私のささやかな望みですが、おぼろげながらも輪郭は見えてきました。
これがキッカケとなり、新しい試みが動き出したら本望です。(10月15日)
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