はい、全国のEATER ファンの皆様、こんばんわ。 EATER 4,5,6,8 号に出てた富山の大谷です。 といっても、余り誰も知らないでしょうが、この度、めでたく連載を始めさせてもらう事になりました。 といっても、余り私の事など興味が無いという人も多いかと思いますし、ここはひとつ、EATER のHPですし、私が今まで接したEATER にゆかりのある人達の話を前面に、ところどころでスキあらば私の事や私の意見を述べてゆくという、姑息な手段で連載を始めてみようかと思います。 題して『EATER な人々』! はい、よろしくお願いします。 |
第一話『大友良英さん』の巻
大谷氏と大友良英さん、松原幸子さん |
大友さんはいい人でした。
ここ10年間、毎年秋に、富山にて「前衛行為音楽祭」というノイズやオルタナ系のイベントをやってきたのですが、EATER に出てる色んなアーチストをゲストで呼んだりしました。
大友さんは '97年に来て頂いたまですが、その時、ずっと客席で地元の出演者の演奏を聴いていて下さいました。まあ、私自身、イベントでは自分の出番に集中したい為、余り他の出演者の演奏は聴かない方なので、聴かない人を悪く言うつもりは無いのですが、ずっと聴いてる大友さんの姿勢に、何かすごく誠実さを感じました。
そして、ターンテーブルでの演奏が終わってからも、地元ミュージシャンとのフリーセッションを快くひきうけて下さり、私はパンツ一丁で100円笛を吹いてたのですが、にこやかに私の笛にもギターで応酬して下さいました。
打ち上げもみんなと打ち溶け、なごやかに終わりました。
そんなやさしい大友さんでしたが、翌々年、私が吉祥寺でバッタリ逢った時の事です。その日、私は『東風』というお店で歌う事になっていて、出番前に、その通りをウロウロしていたのですが、そこでひょっこり、自転車に乗った大友さんとすれちがいました。
「アレ?大友さん!」と声をかけると、向こうは、まさか吉祥寺で富山の私と逢うとは思わず、一瞬 ? という顔をしましたが、「富山の大谷です」と言うと『あー、どうも、どうも!今日は、どうしてここに?』「はい、今からそこの東風で歌ってくるんですよ」と言うと、『ああ、そうですか。僕、今からビデオ返しに行くんですよ』とにこやかに手をふって、風の中、自転車で去って行きました。
オイオイ、観に来てくれよ、と少しだけ思いましたが、きっとビデオを返すのに忙しいのだと自分にいいきかせ、その後ろ姿を見送りました。
ともかく、大友さんは、いい人でした。(完)
*ライブのご案内 『地下生活者の夜・第 140話』 7月31日(火)西荻窪ターニング PM7:00 OPEN PM7:30 START \1,700+ドリンク 出演:大谷氏、とっちゃん、モザイク・フリー 問い合わせ:地下生活者事務所 03-3339-9559 |