たまの石川浩司と突然段ボールの共演が久々に実現したので、温泉旅行を兼ねて群馬まで行ってきました。
石川氏の詞には突段が曲を、栄一氏の詞には石川氏が曲を書き、それぞれ作曲者がボーカルをとるという風に作られた名作CD「ワカラナイ」はあるものの、ライブはほとんど行われていませんでした。
ところがこの日、午前中に榛名湖畔の「はるな梨まつり」、午後に高崎市内の「人情市 」と、イベントがらみの2本の野外ライブに一気に出演したのです。
どういう経緯で出演が決定したのかは知りませんが、両方とも無料。
栄一氏が現在ライブに出られない状態なので、俊二氏のバンド「おにんこ」と石川氏の 合体ユニットという感じでした。おにんこの3人の女の子達は揃いの衣装で、コーラスとダンスに徹していました(かわいい)。
何はともあれ、ハシゴしました。
死にそうに暑かったです。
「はるな梨まつり」
榛名町の名産の梨をPRする祭りのようで、梨の無料配布、皮剥き大会などの催しの一環の「森と湖の音楽祭会」というのに出演しました。
観客の99%客は通りがかりの人でした。50人弱ぐらいでしょうか? 見ながら、おにぎり食うファミリーとか、紐つけたウサギ連れてる人とか。対バンはある意味凄い、玉置浩二そっくりさんの玉置工事中という人。こんなことでもなきゃ見ることもないような芸能の世界。 こっちの方がウケてました。
役場のお姉さんかしら?のプロフィール棒読みの紹介に続いて、石川段ボール登場。 俊二氏操作の打ち込みに合わせ、パーカッションとボーカルが石川氏、ギターは俊二氏 。今回は栄一氏不在のため、すべてのボーカルは石川氏です。耳を抑える子供と年寄り。阿鼻叫喚(うそ)。おもしろおかしいコミックソングか?みたいな曲なんですけどねぇ。
ヤケの一撃(詞:栄一、曲:石川)、ホームラン(詞:石川、曲:俊二)、愛情のしる し(詞:栄一、曲:石川)、と続き、ギターVSパーカッションのインプロみたいになったら、帰る客が続出しました。ざまみろです(←何に?)。
CDに入っていない曲が数曲、準備体操(詞:石川、曲:俊二)、わからない(詞:栄 一、曲:石川)で終了。
ここは栄一氏のボーカルだよなぁ、という曲はちょっと寂しかったりもしましたが、石川氏大活躍で「消し」にしてくれました。たまのライブでも、ここまでやらないだろうという位、暴れ回ってました。暑すぎて、テンションも上がり過ぎたのでしょうか? 良いことです。
終了後、即座に高崎へ向けて出発です。高崎は到着次第、ライブ開始とのことで、時間が決まっていなかったのです。1時間に1本の路線バスに乗るために、榛名湖畔を全力疾走しました。
「高崎人情市」
辿り着いた「もてなし広場」というのは、大きな駐車場みたいなとこで、フリーマーケットやら、買い食い屋台やら、流しそうめんやら、その他もろもろが漫然と並んでいま した。ステージなんか、ありません。ちらしにも、名前は入っていません。 アスファルトの照り返しで、暑いの何の! しかるのち、ご一行が到着し、間髪入れず、しかし、ゆるゆるとライブが始まりました 。
通りがかりの人を含めて、最初の客は10人ちょっとでしょうか? 途中、酔っ払ったおやぢが、おにんこと一緒にマラカス振ってたり、めちゃくちゃです。パーカッションはもちろん、ギターの音も上がらない、とんでもないコンディション 。しかし、中身はやはり、良いのです。
CDの曲を4曲やって終わるはずだったようですが、アンコールがあり、応えるかたちで1曲。
それにつけても、楽曲のよさもさることながら、石川浩司は天才パフォーマー以外の何 者でもありません。機敏かつ、お馬鹿な動きと絶妙な間の的確な叩き!
いや〜、素晴らしかったです。かっこよすぎ! 白昼堂々密やかに、こんなもんが決行されていいのでしょうか?
幸せな夏の日の想い出となった良いライブでした。(K)
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石川浩司のひとりでアッハッハー