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 Live Report


JAPAN TOUR 2000“THE ROCK REVIVAL”
2000年8月5日(土) 法政大学学生会館大ホール
出演:OVERHANG PARTY、The Stars、MAJOR STARS

 JAPAN TOUR 2000“THE ROCK REVIVAL”と題されたライブが法大学館ホールで行われた。JAPAN TOURの名の通り、今回のライブは、米国のバンドMAJOR STARSの日本ツアーの一環となるものだ。OVERHANG PARTYが米国ツアー時にボストンで共演し、そのサウンドに共鳴、MAJOR STARSを日本に招聘するにいたったという。8月中に国内で7公演を共にする。ツアー初日となる今回のライブは、(名前が似ていて紛らわしいが)The Starsを加えた3バンドが共演した。あまりイーター読者にはなじみのないメンツかもしれないが、いずれもインディペンデントな活動をしているバンドのライブということで紹介してみたい。

 

●最初に登場したのはOVERHANG PARTY。今年5月には彼らの活動の集大成ともいえる「OTHERSIDE OF」を発表している(CD2枚と7インチアナログ1枚の変則的なパッケージ)。

OVERHANG PARTY 特別彼らのファンじゃなくてもPSFから出ている「TOKYO FLASHBACK2、3」に収録されていた演奏を耳にしているかもしれない。基本的には、その当時('92、'93年)からコアな部分は変わっていない。

 ライブは、福岡(ギター/ボーカル)、山崎(ドラム)、森田(キーボード)のベースレスのトリオ。キーボードがベースの役割を果たすと同時にノイズ的なサウンドを加えており、シンプルな反復と即興をベースにしたこのバンドのサウンドにマッチしている。が、一方で全体的な音像をぼかしてしまっているような印象も受けた。割とヴォーカルの比重が高いOVERHANG PARTYにとってはもう少々シンプルなアプローチも有用な気がする。


●2番目に登場したのはThe Stars。5人のメンバー中4名が元White Heaven、そしてライブでもWhite Heavenの曲も演奏するので、端から見てると両者の明確な違いはわかりにくいかもしれない。しかし、最近ではライブも(比較的)コンスタントにこなし、バンドとしての方向性が明確になってきているように思える。White Heaven―石原洋ソロ―Starsへの流れは、自然で正常な進化の結果だ。

stars 今回のライブは、3バンド共演ということもあり構成など多少コンパクトな印象もあったが、音の抜けもよく演奏の出来も満足のいくものであった。しかし、中盤に演奏された曲など聴くに、これほどミドルテンポの楽曲がうまいバンドはあるまいと感じる。速い曲は勢いで聴かせることもできるが、各人の技量や楽曲への理解度、バンドとしてのアンサンブルがもっとも試されるのがミドルテンポの曲だ。当然アップテンポの曲での破壊力も十二分にすごいのだが。

 ライブの動員数が増えているのは、単に「ゆらゆら帝国」人気の便乗ではないだろう(ベースの亀川がゆらゆらのメンバー。また、石原洋はゆらゆらのプロデューサー)。バンドの持つ「たたずまい」が人を呼び固定客を増やしているのだ。

 なお、今回のライブのソングリストは近日中にHP「Electric cool acid」に掲載される(多分)。


 最後は主役のMAJOR STARSだ。元MAGIC HOURのWayne RogersとKate Biggerにより'97年に結成されたバンドで、当時の他のメンバーには、元GALAXIE 500のDamonとNaomiも在籍していたという。現在、ボストン周辺のアンダーグラウンドシーンの中核的存在として積極的な活動を進めている。

 まず、始まって一発目に出した音の「立ち」の良さに驚く。太いというかメリハリがあるというか。またヴォーカルWayneの声もよく通っている。そのプロフィールから、勝手に「深く沈み込んでいく系」の音か、もっと淡々とした音を予想していたのだが、思いのほかパワフル(特にドラム)で割とオーソドックスな「ロック」だ。 また、そう若くもないだろうに(失礼)メンバーも演奏しながら動く動く。

 演奏力も曲も何の問題もないのだが、逆にそのソツのなさが、イマイチ、パンチに欠けるというか「このバンドにしかない」という部分が足りないような印象を受けた。チラシに書いてある通りもっと「クールでエロティックなステージ」を展開してくれればと思う。(オキヤマ)

Wayne Rogers
Kate Bigger
Wayne Rogers
Kate Bigger


 


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